LITTLE CAROL

Release

[2011/07/07]「Christmas Collection」 2010.11.11 Release


Little Carol
Christmas Collection

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親子で楽しめる数々のクリスマスソングを収録
「リトルキャロル クリスマスコレクション」
2010.11.11 Release!!

WRCT-1012 ¥2,000(tax in)
決して色褪せることのないクリスマスの名曲を天使の歌声と
評判のコーラス・グループ“リトルキャロル”がお届けする
クリスマスの珠玉アルバム第2弾!

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iTunesからもダウンロード購入ができます。
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<収録曲>
1. O Come O Come Emmanuel
2. Carol of the bells
3. Angels we have heard on high〜Hark! The herald angels sing
4. We wish you a Merry Christmas
5. Gaudete!
6. O Little Town of Bethlehem
7. Come Oh Jesus
8. Oh Holy Night
9. Deck the hall
10. Gabriel’s message
11. God rest ye merry gentlemen
12. Sing Joy! 13. Sing Noel
14. まきびとひつじを
15. プチパパノエル
16. 聖フランシスの祈りのうた
17. Girl
18. ホワイトナイト


揺り篭とクリスマスのことなど
茂木大輔(NHK交響楽団首席オーボエ奏者)
ドイツに留学して、最初の冬は一人で迎えた。
感動したのはそのクリスマスの、静かで美しい事だった。
夕方には暗くなってしまうミュンヘンの町中のあちこちには、クリスマス・ツリーのためのモミの木、様々な飾り物を売る市場が建って、沢山の人々でにぎわっていた。温めた赤ワインや、マンデルという、シナモンのお菓子の匂いがあちこちに漂っている。
ほかの街で学び、兵役に行き、あるいは働く子供たちはそれぞれに休暇を取って家族の元に戻ってくる。そこには、懐かしい街や村の風景があり、聖夜の教会ミサがあり、母親の作る懐かしいお菓子やクリスマス料理の味がある。
この、リトル・キャロルのアルバムを聴いていると、そんな、ヨーロッパのクリスマスの様々が、細かな事まで、とてもはっきりと思い出される。
グレゴリオ聖歌、街頭で子供たちが歌っているキャロル、教会に響くミサの賛美歌。清らかで、厳かで、そして静かに心躍る音楽が、彼女たちのとても水準の高い合唱によって次々と歌われて行く。
その中でも、トラック3のAngels we have heard on high〜Hark! The herald angels singが、ぼくはとても好きだ。
貧しい馬小屋に、待ち望まれた救世主がお生まれになること。それ以前の世の中が真の暗闇であったこと。予言された救世主の誕生を、星を見て羊飼いたちが知り、つぎつぎにお祝いに訪れた事。
生まれたイエス・キリストはやがて神の子としてすべての人類の罪を償うために受難し、十字架にかけて殺される凄絶な人生を送ることになるのだが、それ故に、この誕生の夜はひとつの厳かな宿命の始まりでもある。そういう本当のクリスマスの意味を、この歌詞は歌っている。
そして、リトル・キャロルの演奏の輝かしさ、力強さはどうだろう。
Gloria in excelsis Deoは「いと高きところの神に栄光あれ」というミサ曲の定型文だが、彼女たちの確かな歌唱力と清らかな歌声は、暗闇を照らすその光を、感動に満ちて描き出している。ぼくは幾度も聴いては涙した。
キリスト教は長い間西欧社会の文化の中心にあって、大作曲家や画家のほとんどは信仰と教会のために創作してきた。そのため、最も素晴らしい西欧芸術作品の多くは教会文化とは切り離せない。しかし、現代日本を生きる若い彼女たちは、信仰によって、というよりも、子供時代から合唱に親しんできた審美眼と感性で、自然にこうした賛美歌の類い稀な美しさ、素晴らしさにたどりつき、それらを歌う楽しさを感じているのに違いない。このアルバムは、そうした素直な感性と演奏の喜びによって作られているからこそ、同時代を生きる我々にも働き掛ける感動を作り出しているのではないだろうか。
ぼくとリトル・キャロルとの出会いは、リーダーである藤沢麻衣ちゃんからのメールだった。数回、リハーサルを見せて頂き、その楽しい、しかし真剣な練習の空気や、整えられた発声や澄んだ音程を楽しみながら、いくつかアドバイスをさせていただいた。
この麻衣ちゃんを、実はぼくは彼女が生まれた頃から知っている。お母さんがぼくの従姉妹で、ピアノの先生でもあったからなのだが、遊びに行くと、赤ん坊の麻衣ちゃんはよく、飼い葉桶ならぬ揺り篭に入れられていて、そこからおもちゃを投げて遊んでいた。
その後ぼくは留学し、10年ドイツに暮らして帰国したのだが、麻衣ちゃんとの再会は、N響の定期公演のリハーサルだった。彼女はNHK児童合唱団に入っていて、マーラーの「1千人の交響曲」など、児童合唱と共演する場面でよくN響の演奏会に出演していたのだ。
オーボエの席から後ろを振り向くと、制服を着てにこにこ手を振ってくれていたのが麻衣ちゃんで、児童合唱の水準の高さとともに、それはぼくの小さな自慢でもあった。
その麻衣ちゃんが、同じ児童合唱団の卒業生とともに結成したのがこのリトル・キャロルだそうであり、うら若い彼女たちは沢山の訓練とステージ経験をつんだ、もはや合唱、声楽のプロといえるベテランでもある。しかも、同一のルーツを持つ結束力。そのことは、リハーサルを聴かせて頂いて本当に実感することができたし、こうした水準の高い合唱団が、こんな感動的なアルバムを作って、皆さんに聴いて頂ける事を本当に嬉しく思っている。
ところで、ドイツの厳かなクリスマスも、日本の賑やかなクリスマスも、その、本当のクライマックスは、プレゼントを貰って喜ぶ子供たちの笑顔にあるのではないだろうか。世界中どこでも、クリスマスはまず子供の、そして、サンタに扮装したりしてその笑顔に喜ぶ親たちの、親子の時間である。
揺り篭からおもちゃを投げていた麻衣ちゃんは、お父さんの作曲する歌を映画で歌ったりして、幼少時から一緒に音楽活動をしてきた。
今また、このアルバムにも、お父様久石譲さんと、麻衣ちゃんやその仲間たち(作詞)によって共作された曲が収録されている。多忙な世界的作曲家・久石さんにとって、この仕事はどんなに幸せなことだろう。作曲しながらピアノの前で、「こんなのはどうかな?」と娘に弾いて聴かせてあげている優しい笑顔を、ぼくは想像している。
世界中の、夢を持つ親子がそんな素敵なクリスマスを過ごせますように。
Et in terra pax hominibus,bonae voluntatis!
(天に栄光)地には平和を。

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